鉄馬とごはんと温泉と

ツーリング行って、ごはん食べて、温泉入って。

Hitting the Apex

今年のMotoGPは新型コロナウィルスCOVID-19の影響で、最初のカタールでMotoGP2とMotoGP3のレースがおこなわれたのみで1度も走っていない。第3戦のフランスGPも延期となり、第4戦のイタリアGPも延期が濃厚、再会の見通し、というかいつ開幕できるのか、目処が立っていない。

そんな中、連休ということもあり久しぶりに映画『Hitting the Apex』を観た。リアルタイムで観ていたMotoGP2010から2015に活躍していた(今も活躍してるけど)6人のライダーのドキュメンタリー映画。

www.interfilm.co.jp

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ロッシ、ストーナー、ロレンソ、シモンチェリ、ペドロサ、マルケス。
ブラッド・ピットの淡々としたナレーションとともにこの6人の最速ライダー“グラデュエーター”のリアルを映し出したこの映画。クライマックスはなんといってもシモンチェリの死。予言のようにロレンソが語る最悪の事態。ロッシとシモンチェリの関係、シモンチェリの父の姿、引退を決意するストーナーの理由。そして新星のように現れた(と思った)マルケスの走り、父との関係がシモンチェリと重なって見える。一体何がどこで生死を、命運を分けるかわからない。6人のライダーの語る言葉のひとつひとつが重いのは、常に死を意識して生を全うする姿勢が明快だからだろう。

そんなMotoGPライダーたちが今年は走れない状況が続いている。

到底ぎりぎりの走りなんてできない自分にとっては次元は全く異なるけれど、常に危険を意識して乗るというところは同じだと、全然レベルはちがうけれど。。。

バイクに乗る最大の理由(魅力)は、日常では感じることのない生きるという意識だと思う。生業としている仕事でそんな危険を感じることはないけれど、ぎりぎりまで力を尽くして成し遂げたいと考えている目標はある。特に隻眼になってからは。。。

平平凡凡な日常に感謝しながら、そんなことを思った一日でした。
今日、緊急事態宣言は5月31日まで延長となった、