今年というよりも、コロナ以降初めてのロングツーリングは、気の置けない友人とふたりでフェリーを利用した九州ツーリングでした。
初日は単身赴任先から南港のさんふらわあフェリーターミナルまで160kmちょいのソロツーリングでした。事件はその途中、天理サービスエリアで休憩をして「さあ、もう一息」という名神高速道路途上で起こりました。ナビとしてセットしていたスマホが走行中に落下したのです。
事態を把握するのに数秒かかりました。止まるべきか、あきらめて走るべきか。結果、路側帯へバイクを止めました。振り返るとすでに数百メートルを走行しており、バンバン走ってくる車の中で落としたスマホなどどこにあるのかわかりません。ハザードランプをつけてエンジンを止め、路側帯を後戻りすると、三車線の真ん中にあきらかにスマホらしき落下物が見えました。
今思い出しても恐ろしいのですが、私はそれを取りに行ったのです。完全な違法行為です。車の流れのない一瞬を見つけて取りに行き、すぐに路側帯にあるバイクに戻りました。カバーもなく、しかもSIMカードがスロットごとなくなっていました。どうやって外れたのでしょう。スマホのガラス画面は両面ともバキバキに割れていましたが、正常に作動していました。

その時は動揺していたのか、SIMカードを探しにもう一度戻ろうかとも考えていました。その時、後方からサイレンが近づいてきました。高速道路のパトロールカーが近づいてきて目の前で止まったのです。「どうかされましたか?単車が単独で止まっていると連絡があったので」と声をかけられました。わずか数分の間に通報があり、近くにいたのかもしれません。「スマホを落としました。大丈夫です」と伝えると、「気をつけてください」と去っていきました。
問題はSIMなしでナビができなくなったスマホでした。道路標識のみで目的地へ向かうのはいつ以来でしょうか。予定ギリギリにフェリーターミナルにつき、友人と合流しました。残暑もありましたが、あの危険行為のせいで汗だくでした。スマートウォッチの異常心拍数警告が何度も鳴りました。
今振り返っても、自らの行為に恐怖を感じます。あの時は、スマホを見捨てるべきだったのです。今、手元にはバキバキになりながらもカメラ以外は正常に作動しているスマホがあります。
九州ツーリングについてはまた別の投稿でお伝えします。
了











