失明してから眼に対してかなりセンシティブになっていました。50歳を過ぎて極度の近視に加えて老眼の症状も重なっていたのが、隻眼になってからより顕著になり今は仕事をするのがとてもしんどい状況です。
眼科の主治医は隻眼は慣れてくると言う話をしてくれるのですが、まだ数ヶ月しか経っていないことと眼圧が高いので緑内障のケアをした方が良いと言われていたことが加わり気分が鬱ぎがちになっていました。
いろんなことが一点に集中した感じで、今までの人生で一番センシティブな心持ちになっていました。それを『何とかしたい！何とかするしかない！』と気持ちが上向きに切り替わり『もう一度普通にオートバイに乗る。』という（たぶん僕の失明を唯一知っている家族にしてみればよくわからないモチベーションの）やる気を源に、まずは「見る」ということをきちんとしようと新しいメガネを作ることにしました。
バイク雑誌に掲載されていたライダー専用に設計されたメガネを手に入れるため大阪から埼玉県川越市にあるカニヤというメガネ屋さんを訪問しました。
けして安くはない買い物ですが、カラダの一部になるもの、妥協はせずにいたい。
川越市は初めて訪れたました。国から「歴史都市」に指定され多くの観光客が訪れる観光都市、カニヤさんのある通りも歴史感のある町なみでした。今度はゆっくりとツーリングで訪れたい。
